Model Art #770 New kit review: Tamiya 1/48 Marder III

CONSTRUCTION :



*車体箱組み
念入りにすり合わせる必要があります。車体後部のエンジングリル付近(4144a)と車体前面最終減速器周辺に多少の隙間があるのでプラバン等で埋めました。


*押し出しピン跡処理
目立つ箇所があるのでパテと耐水ペーパーで修正しています。ピンマーク処理が特に必要なパーツリストです。
後部牽引フック(C3&4)
フェンダーステイ(C9&10)
ジャッキC39
トラベリングロック(C8&29)
防盾(R3,4,5)
尾灯裏面B14


*開口パーツ
元々ある穴も精密度をUPするために薄く加工します。
機関銃P9
排気管C24
グローサーボックスC21,22,23,25
照準器D8
牽引フックC46

*薄加工
フェンダー&フェンダースティ、尾灯、マフラー、発炎筒スティ

*ディテールUP
車載工具フック類、工具箱の追加、ジャッキ台に木目追加をプラバンで立体的にする。尾灯、ノテックライト、アンテナ等のコードを金属線で追加。

*その他
R7が太すぎるために修正する。
キャタピラの合いは良いが、微妙に長いので、組立作業時にバリ処理を丁寧に行う。


*塗装
本体とパーツを分けて行います。各部分の質感の表現はそのパーツごとの色の違いだけではなく光沢のコントロールにより行うので、必要なパーツは別々に塗装をします。マフラーや予備キャタピラその他木材使用のパーツはフラットに仕上げますが、逆に機関銃、砲尾、砲弾、そして乗員が頻繁に触れる装甲部分等は基本的に他の部分よりも光沢を持たせます。車体の基本色は(全てタミヤ・アクリル)ダークグレイに多少ジャーマングレイを混ぜたものを使用。迷彩色として、ダークイエロー(ホワイト、スカイ、ダークイエロー)とブラウン(フラットブラウン、ダークイエロー、ハルレッド)を使用しました。パターンはダークイエローの面積比率が最も広く、次にグレイ、そしてブラウンの順です。大まかなパターンを先ずあたりとして塗装して、細部は徐々に仕上げていきます。(マスキングは行いません。)決して一度に行おうと思わないことが大切だと思います。使用する塗料も溶剤の比率が普通よりより高い設定で、塗り重ねるという感覚です。全体のバランスと各色の比率をよく観察しながら仕上げていきます。

迷彩塗装完了後、チッピング(ライトグレイ、ジャーマングレイ、ブラウン)を施します。基本的に筆で作業を行いますが楊枝や、カッターで傷を直接つける部分もあります。クリアを車体上部、そして光沢を持たせたい部分を中心に吹きつけていきます。乾燥後、あらかじめ塗装を施したキャタピラと各パーツをここで初めて取り付けます。転輪のゴム部分もこの時点で 塗装します。マスキングをしておいた部分に余白ぎりぎりまで切り取った国籍ディカールを貼り付けます。シルバリングを防ぐためにディカールソフター等を使いしっかり圧着させ乾燥後フラットを軽く吹き付けます。エナメルシンナーで極薄に溶いたバーントアンバーでワッシング、さらにフラットブラックとアースを溶いたもので軽く墨いれを行います。部分的にさび表現をフラットオレンジで追加、車体下部を中心にピグメントを使って汚しを施しました。部分的に溶剤を使って埃が溜まった部分も作るとよいでしょう。車体側面、砲尾周辺にはピグメントが蓄積しないように注意します。チッピング、汚し塗装全般に言えることですが、少し少ないかな?と思われるレベルで行うことが大切です。仕上げにはエナメルのシルバーで砲尾、キャタピラと機動輪等の接地面にドライブラシをかけます。そして鉛筆を使って乗員によって磨きがかけられた部分(手すり座席上面等)を撫でておきます。ペリスコープは最後に接着した方がよいと思います。その本体は光沢を持たせたジャーマングレイにブラックを足したもので塗装した後に、ガラスの部分はクリアグリーンを数回重ね塗りしています。(尾灯のグリーンも忘れずに!)同じ塗料を薄めたものを機関銃や砲身のオイルがたまる部分にも流しておきます。