Model Art #782 Wespe Tamiya 1/35





Figures Wespe Diorama


Introduction:

情景製作の最も大切な要素として、“ストーリー性”や“空気感”が頻繁に挙げられます。では、具体的にどのようなアプローチを取れば良いのかでしょうか? 漠然とイメージしたものにリアルさを与えるための筆者なりの方法を解説させていただければと思います。登場させるアイテムの選択は当然ながら重要です。それぞれの存在を無駄なく連動させ相乗効果が生まれより魅力的な作品に仕上がるように感じています。今回の作例では幌をまとった自走砲、改造したフィギア、そして白い地面を用いて雪のあるシーンを表現しました。

■ 妄想→ リアルな設定:
 妄想だけでは補いきれない部分を写真から読み取り、ディテールアップを行ないます。写真から細部の仕様を読み取ると同時に、周囲の自然状況、そしてそれらが車輌などに与えた影響を細かく観察して再現を試みています。(空気感を効果的に演出)

■ 今回の設定:
 1944年冬の東部戦線をイメージしました。積雪は十分にあるが比較的穏やかな日が続き、新雪、強風はここ数日間観測されていないという設定です。車輌上には雪はないが足周りには雪が絡んでいる。そして気温が低いため兵士達は防寒着やヘッドギアを用いている。そんなシチュエーションです。