Model Art #820 pkwIII E Dragon 1/35





Figures
Making19/12追加
PanzerIII E   Making1
Making2
8/31追加
Diorama Etc


ドラゴン III号戦車E型 フランス1940 & 幽霊師団戦車兵 電撃戦1940年



Introduction:
全体的に角張ったクラシカルなフォルム、そして特徴のある連装機銃に37mm砲を備えた本車の外見はSFアニメにでも登場しそうな独特の雰囲気でIII号戦車の中でも特に好きなタイプです。シリーズ最後(作例完成時)らしく、さまざまな要素がふんだんに盛り込まれた本キットは高いレベルで同車のファンを必ず満足させてくれると思います。

試行錯誤の後ようやく完成したE型は最初の量産型であり、その後のIII号戦車のデザインは全て同車を基礎としています。基本的にF型はE型の発展型であり外見上の違いはそれほどありません。しかし、キットには主にフランス戦で使用された初期型転輪やディカールが付属されているので幽霊師団戦車兵と共に共演させれば“ずばり”同戦線を再現できる魅力的なものです。(今回の作例はそんな指示を受けて製作しました。)


キットについて
取り付けに加工が必要な部品がやや多いことに加えて、繊細なパーツが多数含まれているので作業は慎重にそして丁寧に!(最近のドラゴンは皆そうですが・・・)また取り付け位置が不鮮明なパーツもあるので接着前に十分確認、そしてすり合わせを行い仮組等に時間をかけてください。

特に気になった部分は・・・。
*誘導輪基部カバー・B3とB2が逆。薄く削る
*ジャッキ・G53の取り付け位置が間違っている
*前哨灯・そのままでは取り付け不可。穴を開け真鍮線を仕込んだ。
*機関銃の加工は大変細かいので慎重に。銃口はピンバイスでさらに拡げた。
*マジックトラックは組みやすいが押し出しピン跡の処理が必要。 98コマと指示があるが97、96でも十分?作例では正面から見て左側はもう一コマ外せばよかったと大反省!これじゃ走行時外れちゃいますね・・・。
*各フック類(A63、D25)は車体と密着しない場合があるので部分的に削る。
*ハッチのヒンジ部分G24、G19は隙間が生じやすいので注意。同様に車体上部及び前部側面、砲塔前面、主砲と防盾周辺、前部牽引用フック基部は隙間が生じるのでパテで処理をした。画像7969、7970、7966

*全体のプロポーションと抜群の密度感は相変わらずですが、今回特にキューポラ、砲塔内部、そしてフェンダー前後部分の再現度は素晴らしいものでした。フェンダーに対するダメージ表現やハッチを全開にしたシチエーションでも見劣りしません。

*塗装は大戦初期、そしてフランス線ならではのグレイとブラウン(ブラウン+スカイグレイ)の2色迷彩です。ウエザリングはあっさり目で細かいチッピング以外は特に施していません。しかし、グレイに深みを出すために暗部を中心にブラックでまず塗装、次にタミヤX77を全体に噴き同色にXF19スカイグレイでハイライト塗装を行いました。またワッシングにはジャーマングレイ、ブラック、ローアンバーの順に行い最終的にオレンジ+ブラウンでさび表現、そしてピグメントで埃を足しました。金属磨耗部分にはシルバー、そして機銃、ハンドルバー等は鉛筆でこすっています。車幅表示灯はクリア部品ではないので、まずホワイト、そしてシルバーで塗装します。最後にクリアの原液を垂らすように落としてレンズ部分を表現しました。また胴体や腕の付け根部分には隙間が生じるのでパテで埋めています。誌上では控えめに抑えた汚しや、細かいチッピング等は確認できなくなってしまうので本来はもっと派手目に施すべきだとは思うのですが、そうしますと実物を見た際に興醒め状態に陥ってしまうのではないかと・・・。(完全に個人の好みの問題だとは思いますが・・。)

フィギア:

ブラックのベレー帽をかぶった戦車兵達の出来はよいと思うのですが、服のしわの表現や全体のプロポーションはどちらかといますと好みではありません。が、決して悪くもありません。頭部は気に入っています。ただ、インジェクションの宿命で表面処理や手の握り、脇の開き等細かい部分の修正が多々必要で作例のレベルに持っていくのに(殆ど分かりませんが。泣)かなりの時間を割いています。新商品紹介でなければ他のものを使いたいかもです。(この辺,記事に書いた内容と少々異なりますがご了承ください!)また袖の内側の立体化、耳のモールドの再現、そしてパンツのポケット類、また髪をパテで追加しています。3体とも首を延長(妙に短い!)。これにより頭の角度を微妙に変化させることが出来ます。

*戦車長はもともとヘッドフォーン&マイクのコードがモールドされていますが、立体的ではないので削り取っています。また手にはキットに付属していたゴーグルにベルトを追加して持たせました。ポケット以外でもモールドがシャープで無い部分はデザインナイフで掘り起こして強調しています。(襟本体にその縫い目、ベルトバックル等)また内側のシャツの襟はエポキシパテで再現しました。エスコートしている兵士(連行しているように見えるのですが?!)の袖を立体化(シャツの袖等も)しました。彼の略帽の徽章類のモールドが無いのでパテで追加しています7992)。


ベース:

グレイの車体に似合う石畳を用意しました。
高密度のスチロール板にシャーペンで石を罫書き極薄に溶いた石膏で全体をコーティングして乾燥後異なる色調のグレイ4色用いて塗装しました。フィギアと地面の間に隙間が生じないように地面側を僅かにへこましてあります。