3L: a1


製作依頼:

今回はお二人の方から戦車の製作依頼を受けました。出戻りから3年強、それなりに技術も多少付いてきていると感じています(?)が....。

ご依頼頂いた模型の掲載に同意していただき誠にありがとうございます!満足していただけるよう心をこめて作って行きたいと思います。

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さて今回はいつもと違いアフターパーツをバンバン使って行く予定です。全体の仕上げにより集中するためにエッチング等を多用する事にしています。またモデルカステンの使用が条件に入っていましたので今回は予備のキャタピラも含めて同社製品を使用しています。

今までとは一味違うものが出来るのではないかと自分では思っておりますがどうなるでしょうか?!


3号戦車L型:

それにしてもこの製品ヨークできています。

べスペも良かったと思いますが、その他はタイガーの後期型、フンクワゴン、ホルヒ、パンサー、タイガー1,2など比較的タミヤの古いものが中心でしたのでこの3号の出来には驚きました。このキットが入門用にも大変良いと言う事が分かります。ストレート組みでも雰囲気抜群の3号が出来ると思います。

そんな好キットであるために勿論基本工作は全く問題なく進みました。ストレスなしに組みあがるのは塗装等他の部分に力を注ぐ事が出来るのでとてもありがたいことです。

今までこのタイプの戦車にはあまり感じなかったことなのですが、製作が進むにつれてかっこいい!と思うようになりました。やはりドイツ軍が常勝だった頃活躍(?)しているわけで何かこうその性能以上に勝ち軍の勢いみたいなものを感じます。最近古本で購入した第10戦車師団戦記の影響かも知れませんが.....。この師団はフランス、ポーランド、ロシア、アフリカと短期間のうちに転戦活躍し、最後はアフリカで壊滅したのですが、3号戦車が多く運用されていたようです。そのどれもがなかなかの雰囲気で製作意欲が沸いてきます。


エッチングパーツ:

兎に角細かい部品が多いためめ失わない様に工夫する必要ありです。気をつけてください!

そそっかしい自分はいつも何かをふっ飛ばしてしまいますので...。今回も見つかったから良いのですが、あるパーツを飛ばしてしまい半泣きになっていました。なにせスペアが無いものでしたから....。

各種装備品のフック類を中心にアベール社のエッチングパーツを使用しています。

エッチンパーツ使用例:

ジャッキホルダー:


この部品、複雑な形を大変バランスよく再現していると思います。
4つの細かいパーツを使用しているために組み立てには時間が掛かります。この際、一番基本になる部品Aを両面テープの上に固定します。これで両手で作業が出来ますので、他のパーツを取り付ける時、比較的スムーズに作業が行えます。 

部品が細かいため両面テープからはがすときには注意が必要ですが、カステンのキャタピラも含めて細かい部品を固定さすには両面テープは便利だと思います。


エッチングパーツ製作に使用した工具類:

大変細かい部品を切ったり曲げたり折ったりしますので、ピンセットと指だけではうまく行きません。下記のような工具を使用しています。

1: 刃の多少長めのカッターナイフの方が細かい部品を切り出すのに便利。

2:先の細いよく切れるニッパー

3:ピンセット。あまり先が細いと部品をつまんでいる間に飛ばしてしまう可能性があるので例の様に極細のものが必ずしも良とは限りません。

4:極細針金。少量の瞬間接着剤を接着部分に乗せる時に使用します。

5:極細やすり。削るだけでなく部品を押さえたり湾曲させる等にも使用しました。

6:彫刻刀はキットの接着面が平面で無い場合平らにするために使用しました。〔下の画像参照〕

7:金属対応のやすり。カッターで切り取った後のバリ取り。そして部品を曲げるのにも使用しています。

8:精密ニッパー細かい部品に折り目をつけるときに欠かせないアイテムでした。

各種ライトの基部:

エッチングパーツにワイヤーとプラ棒で基部以外を製作。

エッチングパーツを接着する前に接着面を整える。穴のある部分はプラスチックの小片、やパテ等で埋めておきます。

南京錠:

プラ板でBを作成。そしてエッチングの南京錠を取り付けます。

また右画像のようにオリジナルの部品に手を加えた部分も多数あります。Aの穴あけ。


牽引用ロープ:

ワイヤー本体はナイロン製の極太ロープを使用。
Aの部分は極薄鉛板です。

ワイヤー留具の使用例:

モデルカステンの余ったキャタピラを車体正面に装着させる予定です。でもこれはあまりにも普通すぎるかもしれませんね。




ハッチはピンバイスで穴を開いてワイヤーを通して半稼動(きちんと閉まりません!)?ある程度動く様にしました。




ホイールの塗装:

上のように各転輪を爪楊枝に差し込んだ物を準備します。そして一つずつエアブラシを使用して塗装して行きます。

まずジャーマングレイでゴムの部分を塗りその後、基本色で真ん中の部分を塗装します。転輪のゴムの部分はやすり等で多少荒らして使用感を出しているつもりです。