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PUMA:Sd. Kfz231の後継として開発された本車には砂漠戦(熱と砂との戦い)の教訓を生かしタトラ社製103型V12空冷式ディーゼルエンジンが搭載されていました。外観はより洗練されたスタイルになり、武装には当初計画されていた威力偵察用2cm機関砲ではなく、多少の対戦車能力を有したラインメタル社製60口径5cmkwK39/1及びMG42同軸機銃を完全密閉式の砲塔に装備していました。リーフスプリング式独立懸架の8輪駆動、8輪操向で前後に二つの操縦席まで備えたその凝った作りは車愛好家の夢であっても整備兵の悪夢でしょうし、大量生産に向かないその構造は戦術的にみて優れた兵器であったかも疑問です。しかしこれらの先進的な技術投入により本車は前身である6輪装甲車のそれに対して大幅な性能アップを遂げていました。また模型的観点からもこれらの特徴は当然魅力的であり、今回の作例でも出来る範囲でその独特の個性を実感していただけるような設定に工夫しました。
作例:1944年にノルマンディーあたりからドイツ国内の戦線で国防軍偵察部隊に所属していたであろう車両をイメージしています。415号車は実在した車輌ですが、所属等は明確ではなく、使用された各マーキングの色(黒?赤?)や位置なども想像の範囲であることをご了承いただければ幸いです。迷彩塗装はノルマンディー戦線等でよく見られたサンド&細目のグリーンの2色迷彩です。
キット:サイバーホビーのプーマは間違いなく決定版です。一番の売りである“足回り”は勿論、車輌内部の再現度等に至るまで今までにないレベルで再現されています。ホイ−ルの角度変更は容易で、車体側面の使用頻度の高そうなハッチは残念ながら開閉式ではありませんが、機関部上部ベント、ハッチ&バイザーは開閉選択式です。全てのペリスコープ、ビジョンブロック&潜望鏡にはクリア部品、エッチング付ジェリカン、金属製ポール、消火器用ラベル等細かい書き込みも含まれるディカールが付属しています。流石に全く不満無しではなく車体上下部品、各フェンダー、タイヤ&ホイール等の比較的メジャーなパーツの接着にすり合わせが必要である点と、最新のスマートキットと比較してラックのパーツや工具箱金具等の再限度が低い点が上げられます。しかしこれらは全て簡単に対処できるものばかりです。またキットの各部溶接跡は多少単調であるために修正しています。装甲車の溶接跡は戦車に比べると細いラインが多いので通常用いるエポパテでは無くラッカーパテの重ね塗り(フィギアの衣類のシワを再現する要領)と十和田技研のヒートペン(ダイヤル式で温度調節が可能なために微妙な表現が可能です。)で加工しました。
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