Tamiya: Japanese self-defence force
motorbike reconnaissance set

Swash design wheel set, Furuta's original heads



純和風ビネット:  日本人による日本製品を使った日本部隊の情景
           TAMIYA陸上自衛隊オートバイ偵察セット改造

純和風と言うことで今回は日本製品のみの使用にこだわりました。自衛隊関連商品の数はお寂しい限りですが、その中でも出来の良いオートバイ偵察セットをピックUP。


バイク製作:
ハンドルバー付近のワイヤー類を中心に手を加え、(前後輪ブレーキ、ブレーキオイル、クラッチ、スターター、スロットル、指示器&スイッチ、メインライト用各種ワイヤー)ヘッドライトのメッシュはエッチングで再現。

目立つ前後のホイールのディーテールUPにはSWASHデザイン製自衛隊バイクホイールセット組み込んでます。このホィールセットは手軽に組み込めるだけでなく、スポーク数、サイズ、形状上等大変正確でまた、ドラム&ディスクブレーキの雰囲気も良い。バイクのカステンとも言うべき存在。

実物のバイクは当然複合素材で出来てます。よって質感を表現するために各部の塗装には工夫を凝らしました。
全体をオリーブグリーンで塗装した後にそれぞれのパーツを塗り分けてます。

エンジン本体、フレーム&サスペンション:
濃度の違うグレイ2色に黒を薄めたもので塗装。エンジンのみ銀でドライブラシ。


タイヤ:
ブルーを混ぜたグレーを使用。タイヤはよりフラットにするために薄くといたサンドでWASHING。


プラスチック、ゴムパーツ:
フェンダーはぺらぺらプラスチック感を出すために光沢をもたせて(極薄クリアのオーバースプレイ)逆にシートはフラットになる薄めたグレーをかすれるように塗装。隊員の
"お尻"が世話になるだけでなく、日光による変色がもっとも出る分なのでそれらしく再現する。極薄茶系のWASHも良いと思う。

その他の金属部分:
プラスチック部品同様光沢を持たせるが、チッピングそして微量の錆を加えることにより差別化を図る。排気管の錆は他の部分より念入りにそして出来るだけフラットに。


指示器ライト類:
レッド、オレンジで塗装、乾燥後クリアで仕上げる。クリア系部品を使う手もあるが自分の場合はこれで十分?
自衛隊車両は手入れが行き届いているため演習後の設定ではあるが、全体的に汚れは控えめにしてます。

自衛隊員:
キットをなるべく生かすためにポーズ変更等は最小限にとどめていますが、ディテールUPには時間をかけました。

*立ち姿の隊員
キットの地図を抱えている右腕を逆に取り付けて銃を持たせ、左腕をもう少しリラックスしたポジションに変更。同時に手の交換も行う。(安易な指差しポーズは仲間内ではご法度・・・で、苦し紛れにバスガイドさん風にまとめました。)この際の忘れてはならないのが""の表現で、各指ができるだけ自然な感じで納まる様に加工してます。顔の表情と同様に指、もしくは手全体の雰囲気とディーテールはフィギアの完成度を上げる大切な要素。襟周辺はナイフでかなり削り込んでいます。

*オートバイ兵
双眼鏡ポーズはあまりにもありがちなので、左手はハンドルバーに置く。右手がハンドルにと言う方が実は自然ですが《前輪ブレーキがある為に》、右足が後ブレーキを踏んでいるのでよいとしました。上半身の出来が良くない為、削り取って全体をパテで作り直す。この際、ネームタグや襟章も追加してます。またヘッドは納得の日本人顔で(古田和豊氏製作)多少表面処理に時間をかければ他には無い独特の
"らしさ"がにじみ出る一品!

*迷彩塗装
パターンはSSの迷彩服よりは機械的で多少分解しやすく感じました。ただ"細かい"ので作業はあくまで丁寧に。官給品の迷彩服は支給された時期や場所?により微妙に色目が違うそうである。また多くの隊員が正規の物ではなく、自前の衣類を着用するために名自のパターン及び色目もよく観察するとかなり違うらしい。このため微妙な迷彩パターンと色調の違いは必然と生まれてくる。更に洗濯等によって生まれる脱色も考慮に入れれば想像以上に様々な組み合わせが考えられる可能性あり。

塗装の際もある程度自分""を出すためにデフォルメは行うが、全体的にも少し緑色の迷彩面積を増やし、使用した茶色を若干暗めにした方が良かったのではないかと思う。全体の色目、そして緑色の占める割合に関してしては今後の課題。

忘れがちなベースだが、やはり作品に高級感を持たせるためにも仕上げの良いものを使いたい。(ネロオリジナルベースを使用、単純に自分では良いものが自作出来ないんです・・・。)今回は前回との変化をもたせるためにアイランド風にしてみた。またおなじみの雑草類も新たに長めの草を雑草より自作、4種類を使ってます。


 ビネットの直径:d=10cm (直径)

写真集で見かける多くの自衛隊員はベルトを着用していませんでした。今回もそれに従ってベルトのモールドは取り去りパテで修正しています。肩章やポケット名札等を追加しています。

発砲スチロールで大まかな地面を作りウッドフォルムで形を整えます。中心になる草を配置してオートバイとフィギアの位置を爪楊枝でマーキングします。この爪楊枝、ビネットベース本体にも穴をドリルで開けているのでそのまま差込固定できるようにしています。次に地面を作り、タイヤの跡などを付けていきます。始めの植えた草の周りを更に低い草で囲んでいきます。

スタテックグラス以外は植え込み完了。地面をアクリルアースブラウンで塗装します。スタテックグラスを植え込み薄めた塗料で着色、そして地面全体をベースに固定して隙間を木工用ボンドで埋めた後、ダークグレイで地面と木製ベースの間を塗装しました。草の色調等を最終的にエアブラシにより調節して完成です!


商品/資料提供


使用キット

Tamiya

self-defence force
motorbike reconnaissance set

Swash design

wheel set

Furuta's original

Japanse heads




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