the battered bustards of the 101st
bastogne dec. 1944


The Battered Bustards of the 101st Bastogne Dec. 1944

ルマンディー戦以来、同師団将兵はフランス、オランダにおいても常に熾烈な戦闘に身を投じてきた。クリスマスも間じかに迫ったその日、休暇を信じていた彼らに下された命令はアルデンヌ行きであった。

オーバーコート、ウールのセーター以外ろくな冬用装備も持たないまま急遽バストーニュー近郊フォア南に布陣。浅い急造の蛸壺にかろうじて身を隠しながら、優勢な敵15個師団との戦いの幕は切って落とされた・・・。 お題:蛸壺内にて奮戦する101空挺師団のビネット。急ぎ派遣された彼ら、2人用の蛸壺を掘るのがやっとの状態だったらしい・・。作例では傾斜を利用した2つの蛸壺を再現した。

製作:スチレンボードと100均スペシャル木製粘土で大まかな地面を作る。乾燥後、木工用ボンド、土、ドフィックスを混ぜた秘伝のタレで仕上げる。地面は大まかに3つの部分から構成。落ち葉の体積した場所と草木の生えている部分、そして塹壕。塹壕は掘り下げられた部分(地面にクリアで光沢を持たせ湿った感じに仕上げる)とその土を盛った部分(茶漉しで細かい土を堆積)があり、その違いをはっきり出す。高低差のある草木は全て自前。4種類のドライフラワー、スタティクグラスを用いた。針葉樹は20cm程度の先を細く削った枝にピンバイスで穴を開けドライフラワーを差し込み作る。この際、ドライフラワーの長さ、方向、密度には注意。砲弾で吹っ飛んだ木はやや太めの枝を選択しカッター&ニッパーでそれらしく加工。細かい破片もお忘れなく! 

フィギア:バーリンデン中心に、ホーネット(ヘッド)、タミヤ(ヘルメット、武器、装備品)、ロイヤル等を組み合わせる。ストラップ、バックルの一部、スカーフ、セーターの襟と袖をパテ等で自作。地面を含み塗装は全てタミヤアクリル。細かい塗りわけにはヴァレホアクリルを使用。それにしても米兵のバリエーションの少なさ辛いですね・・。

資料提供:三池、吉岡、神藤氏。感謝です!