TAMIYA Marder 3 M


MARDER V M TAMIYA

オープントップ車輌の場合戦闘室内をまず製作して塗装後、車体に取り付ける手順が一般的だと思われます。今回のキットは塗装の完了した各部をストレス無しで接着することが可能であり、タミヤ製品の制度と組み立て易さがありがたく感じられる良い例であると思います。 (工作&塗装が完了した時点で戦闘室装甲板の接着取り付けをするわけですが、ここでパーツの合い (愛が?!) 悪いと大変な事になりますので・・・ 流石にここは緊張しますね。)



製作:エッチング無&小改造


エッチングは付属の物のみの利用で、カステン及び真ちゅう製砲弾以外アフターパーツは使用していません。大きな改造は特にありませんが、偽装フックを含む細かい取手、ノテックライト周辺の工作&ライト用コードの追加、無線機周辺の配線類、砲弾ラック周辺のデイテールUPは極細ワイヤー、プラグコード、なまりシート、そしてプラバンで再現しています。フェンダーを薄く加工した後、ダメージ表現及び泥と錆を付着させました。戦闘室内にある砲身固定クランプは車体前面にあるクランプに合わせるため使用状態に作り変えてあり、ドライバーズハッチのパッドはタミヤパテで再現してあります。また一部装甲板を修理交換した設定としてプライマー色で塗装してあります。乗員の私物を満載している写真をよく見かけますが、フェンダー上によくあるキャンバス製?防水カバーを中心に多少追加してあります。洪のような小物は載せるだけでなくこれらを固定するためのストラップ類も見える範囲では追加加工しています。


塗装:

ローアンバーのウォシング以外は毎度おなじみのタミヤアクリルです。下地にはサーフェサーは使わず、直接レッドブラウンで隅や陰になりそうな場所を中心に塗装を行い車体下部に関しては薄くといたジャーマングレイも使用しています。基本色のダークイエローは3トーン準備します。(白、青、黄色少量混ぜます)車体下部が最も濃く暗めのトーンで次に側面、そして車体上部の順にトーンの明度をアップしていきました。基本塗装終了後に薄めに溶いたグリーンとNATOブランで数回に分けて吹き付け迷彩を行い、最後は先ほどのトーンの違うダークイエローで仕上げます。チッピングは控えめにしましたが、細かい傷は多めに施しています。(筆とカッターを使用します)
資料によりますと、マーダーの塗装は単色、もしくは2色迷彩がどちらかと言うと3色迷彩より一般的であったようです。しかし独自のパターンを使用した凝ったものも多数存在しており、大戦末期まで奮戦した本車の塗装に関しての選択幅はかなり広いといえるでしょう。マーキングに関しては全く無しもしくは国籍のみのものが一般的だった様です。車輌ナンバーが描かれているものはそれほど多くなかったようです。(要するにこの分堂々と手間が省ける?!)

フィギア:マスターボック社製品

控えめなモールドですが、ポケットやボタン類等細かい部分もしっかり再現されており素晴らしい出来です。表情、ポーズともに自然で、特に服のしわの感じは個人的に大変好みの仕上がりです。さて、個性的な顔も大変よいのですがやはり完璧ではなく、若干首が短い事また耳のモールドが消えているものが一部ありました。しかし、価格と出来、雰囲気で文句なしにオススメです。半身のドライバーの頭部以外はほぼスクラッチで、食事中の兵士はドラゴンから改造してあります。複数のフィギアを使用する場合装備品も含んだそれぞれの大きさなどに注意が必要ですが(身長、武器、特にヘルメットのサイズ!)、各自の表情に変化が出て全体のリアル感が増すように思いますがいかがでしょうか?