Making Pit-Road 1/35 99式  155mm自走榴弾砲:: Part I 

特集 陸上自衛隊の戦闘車輌 Hobby Japan #521 11月号 P307-310


キット全体

極小リベット、微細溶接痕、ねじ山等細部の再現がしっかり出来ている反面、部品その物の分厚さやシャープさが不足気味の部品も多少ありましたが何れも比較的簡単に修正できるものばかりです。部品全体の合いは良好、押し出しピン跡も目立ちません。最大の魅力である52口径!超長砲身と巨大砲塔、また対照的にコンパクトな本体とのアンバランスとも思えるから独特のプロポーションから生まれる印象は萌え〜ポイントですが完成品からはたっぷり伝わってきます。

クリア部品の多さは現用ならではの見せ場になると思いますがその質と共に充実していると思います。クリアブルーやグリーン、またがスモークをパーツの内側から用いる場合もありますが、わざとらしくなる場合もあり今回は(後部部以外は)あえてクリアのまま使用しています。

WWII車輌を主に製作している筆者にとって現用ものは製作するたびに(至極当然ですが)その進化した性能と洗練されたスタイルに驚きます。単純に戦闘・防御能力だけでなく、国柄を考慮した運用目的またメンテに及ぶ全ての分野において大戦時の車両を圧倒しているわけですが、それら各種ハイテク装備が生みだす精悍さには独特の威圧感(=魅力?)を感じます。フンメルやプリーストは勿論ですが、自動装填、(砲を水平に戻す必要無し!)自動弾薬データ管理、更に野戦と特化射撃指揮装置まで備えたこの国産最新鋭99式のマニアックな容姿必ず気に入っていただけると思います。

 *MakingPart I