“Inevitable defeat” HG Panther G. 1945 Germany

フィギア:

初挑戦の死者。いつかは一度・・・と考えていたテーマですが、死人の存在があまり生々しく映らず、かつ存在感のあるような表現方法を考えた結果このような設定になりました。また死者と他の乗員の関係や繋がりをそれぞれの配置した距離により強調、表現しようと試みています。(跪いた兵士は戦死した乗員ともっとも親しく、距離をおいて撤退の準備を進める兵士が一番疎遠と言うような・・・)さらに効果を上げるために各自の表情にも気を配りました。撤退中の擲弾兵は連日の戦闘により疲労困憊。戦友の戦死に気を配る余裕はもはや彼らには無い・・・。


“Inevitable defeat”

HG ゲーリングの地上部隊:

空軍地上師団として生まれた同師団は存在自体が特異である事はよく知られていますが、その装備、そして服装においても同様に個性溢れるものが多くありました。さらに精鋭集団であった彼らのその突出した戦闘能力に関しても特記すべき点が多々あり、これらの要素は模型的に見ても大変興味深い題材を提供してくれるものであると思います。戦争際末期の絶望的状況下、ヘルマン・ゲーリング師団、特に戦車部隊を中心とした少規模の戦闘団はその強烈なエリート意識と自己犠牲精神の下、圧倒的多数の敵に挑みその攻撃を停滞させ撃破、時には攻撃さへ慣行しました。しかし彼らの超人的努力を持ってしてもその終焉はもはや避けることのできない運命であり、奮戦後一人また一人と倒れていくのでした。

今回はドイツ国内で多々行われたであろうそのような戦闘直後の一場面を再現してみることにしました。(同師団が末期に行った戦闘の詳細については大日本絵画出版のヘルマン・ゲーリング戦車師団史(下)をご覧ください。)