擲弾兵:頭部だけ変更
タミヤ ドイツ歩兵アタックチーム


頭部:ホーネット


頭部:ウォーリアー

タミヤ アタックチームの中から動きのある2体をチョイス。


基本的に頭部のみ変更の変更でどこまでイメージが変わるかを見て行きたいと思います。変更するパーツは頭部のみですが、その他のパーツに関しては出来るだけディテールUPしていきたいと思っています。

”そこそこ”目立つ変更:

より動きを出すために股の感覚じゃなくて間隔を広げ、両腕も少しオーバー気味に振らせてみました。これだけでも結構印象が変わるるように思います。
角度を無理やり変更しているため当然胴体との合いが悪くなります。出すぎた部分(両肩)を鑢で削り足りない部分(脇、股)はラッカー-パテでギャップを埋めていきました

頭もまっすぐ取り付けるのではなく無理のない程度に少し斜めを向くように取り付けています。両方とも口を開いて少し怒鳴っているような雰囲気の頭部をチョイスしています。何かお互いに声をかけながら戦闘配置につこうとしているってな感じであります。

頭部は接着を行わずピンバイスで穴を開け、ピアノ線を差し込んで胴体と固定しています。このように加工することによって頭の位置の微調整が可能になる他取り外しが出来るため塗装の際にもとても便利です。

このセットの全体的な印象:

動きがあり全体的な雰囲気はとても良いと思います。大きく改造をしなくても絵になる兵隊さんが出来るのではないでしょうか。
装備品、ユニフォームから大戦末期のSSのそれである事が分かります。 その時期の戦闘中の情景にはとても使い勝手の良いアイテムかも知れません。

しかし残念ながら完璧ではなくモールドのシャープさに関しては最新のタミヤやドラゴンの製品に比べると落ちてしまいます。
付属の装備品は良いのですが擲弾兵の細かい部分、特にブーツ、ベルトやストラップ類、またゲートル全体、および指の表現はかなり気に成りました。しかしこれらは大まかには修正可能ですので時間をかければ良い物が出来ると思います。

たんなる酔っ払いが妙な足取りで歩いているようにも見えてしまいますが.....。どなってる!筈なんですが笑っているようにも見えますね.....。


改造箇所:

第1段階 ラッカーパテでの補修、デザインナイフによる輪郭強調等

(擲弾兵その1の場合)

ヘルメットは少し浅めに被らせる。

首を装着させるためにルーターでの穴あけ。内側のシャツの襟を除去。
(後に付けたし足します)

パンツァーファーストを持つ左手の”握りが”甘いので力ずくで内側に曲げています。パテでひび割れを補修。

袖、袖口の縫い目のラインを追加。

各種ベルト、ブーツ、ゲートル、ジャケットの裾、弾薬ケース等の輪郭をデザインナイフで彫る事により強調させる。特に指は一本一本区別がはっきり出来るようになるまで入念に行う。この輪郭強調作業はあまり力をいれると手がすべり余計なラインを彫ってしまうので要注意。(といっても失敗すればやり直せばいいんですけれど..。)

服のシワ修正。

隙間をとりあえずラッカーパテで補修。
全体にパテを塗り傷等のチェックを行う。この作業によりかなりの傷等は確認が出来るのですが間違いなくいやーな発見が後ほどあるので根気よく。フィギアの時間が掛かるといわれる部分の一つだと思います。よく乾燥させてからパテで再度補修後さらに2回程度確認作業を行う。

矢印の部分は輪郭を強調した場所です。背面のストラップ類に集中しています。この部分のモールドがとても甘く出来ていました。

雑納のストラップは後に追加するのでこの段階では取り去ってあります。同様に水筒のボタン類も後に追加します。


左画像参照

A ピンバイスで穴を開き直しています。
B パテを多めに使用して隙間を埋めています。
パテはほぼ全体に塗ってありますがこれは傷等の補修や確認のほかにもサーフェーサー代わりという意味があります。 

A 堀を深くする事により立体的に見せている部分。
B ”線状”にカッターを入れて輪郭を強調した部分。
弾薬ケースはモールドが甘いので一度Xの部分を削り取りその後鉛板で細部を追加しています。
指と指の間が埋もれていたのでこの部分も掘り下げています。

小火器類等は別に塗装します。プラバンの上に両面テープで固体して一度エアブラシで下塗りをします。今回はサンド系のカラーを使用します。

大きな隙間を埋めるという点ではエポパテを使用します。水で濡らした爪楊枝でパテを押し込んでいく感じでつめていきます。水筒と雑納の間も同様の処理をしています。

擲弾兵 その2

ABCの各部分の隙間をエポパテで埋めていきます。
マガジンケースと胴体のフィット感を高めるためAとCの部分に関しては事前に胴体を少し削ってあります。で、接着後またその隙間を埋めると...。

上画像:

A 指の輪郭強調。
B 手首をやや細く加工。
C 袖口付近のモールドを追加。
ジャケット裾のモールドも強調および追加。

第2段階: エポパテによるディーテールUP



毎度のことですがインジェクションでは再現できない部分が多々ありその辺はエポパテ等を使用して追加していきます。
基本的にストラップ類がほとんですが今回も例外ではありません。

ヘルメット、雑納のストラップ、髪の毛、シャツの襟等追加が確認できるかと思います。

またこの段階では表面をなるべくスムーズに処理するように心がけています。


あ〜それにしてもUPにして始めて分かる彼の決してハンサムでないお顔。結構きちゃってます。戦闘前の緊張感が出てくれればと思うのですが。


擲弾兵その1

で、正面は脇の下付近に垂れ下がっているベルト(この部分別にタミヤに限らずどのメーカーさんの物もXです。インジェクションの最も苦手な箇所の一つですね。)ベルトには調節用の穴とバックルらしき物を追加しています。

首にはスカーフを巻きました。ちょっと変なまき方ですけど.....。これ失敗です...。髪の毛はよくこ々からは見えませんがいかにも洗ってなさそうなぼさぼさスタイルにしたつもりです。

擲弾兵その2



で、こちらは少々ハンサムな若い下士官。

首周りにはシャツの襟にスカーフ、そしてマガジンケースおよび雑納のストラップ類追加。わきの下の例のベルト、そしてサスペンダーの一部もこちらには追加しています。

画像では分かり難いのですが今流行の髪のボリュームUPも図っています!
今気がついたのですがシャツの一部を追加するの忘れてました....。あ〜またパテこねないと...。

それにしても毎回塗装の順序がばらばらです。使用する塗料もその時の気分次第みたいな所があって効率的に作業が進みません。同じ色を使用すれば楽なのでしょうが、なんとなく微妙に変化させたい願望があって結局苦労する羽目になりがちです。

ジャケットはタミヤアクリルパンツはVAアクリルを使用していますが特に理由はありません。

毎度の事ながらスムーズな下地をめざして色々試しているのですが今回はタミヤアクリルクリア(艶あり)を全体に吹いてみました。さてどうなる事やら。

明暗を入れる前の基本塗装はほぼ完了しました!下地にタミヤ艶ありクリアを使用したためか全体的に半つや状態になってしまいました。表面はクリアを使用することによってスムーズにする事が出来たと思いますがこの艶のコントロールは何とかしなければ成りません。

VAアクリルはどちらかと言うと半艶仕上げになりますがタミヤは完全につや消しになります。ワッシュをタミヤアクリルのブラウン系の塗料でかけて艶を抑えようと思います。

ジャケットの方は既にワッシュを一度おこなっていますがパンツはまだです。上下の衣類の艶の違いが分かっていただけるでしょうか?ジャケットの方が艶が消えていると思います。(かな?)

フィギアは元々武装親衛隊ですので国防軍ぽく改造してあります。襟章を追加して迷彩のパターンも国防軍使用にします。胸のわしも一部ですが追加しています。

今回は表面処理の意味もかねてクリアを吹きましたがその後使用する塗料の発色等を考えると艶ありのホワイトを吹くのがいいかもしれません。次回はそれでいこうと思います。(つや消しのホワイだと表面がざらついてしまうので必ずしもベストでは無い様に感じています。特に肌や金属にあたる場所には適していないと思います。)

(右画像参照)迷彩パターンはVAアクリルでその他はタミヤアクリルです。個人的に大きな面積を塗る場合タミヤの方が何故か?良いように思っていますのでこのように塗装しています。今回もなるべく個人個人の服装は統一感が無い様にしています。下士官のパンツはスプリングパターンにしようと思っています。また彼のジャケットも茶色の強い大戦末期に多用された生地っぽくしています。兎に角ばらばらです....。両方とも同じにすれば時間の節約にはなるのですけれど。

下士官のスリングはタミアのパテで作りました。塗装の都合上まだ完全に取り付けていません。左側の彼にはパンツァーファストにライフルを持たせます。


スリングを取り付ける金具は極細ワイヤーから作りスリング自体はタミヤエポパテで作っています。強度、そして取り扱いに注意が必要で自分には結構面倒で難しいのですが出来上がりは鉛板より良いような気がしています。

毎回苦労するのが装備品の塗装です。

小さな部品が殆どなので実際に塗装する面積はとても少ないのですが仕上がりがうまく行かない場合が多く結構苦労しています。様々な要因が考えられますが、自分の場合は以下のようなパターンがが多いようです。

下地の処理が不十分だった
下地に使用したカラーが濃すぎてその次に使用した塗料の発色が悪くなった。
使用した筆のサイズが塗装面に対して大き過ぎたまたは小さ過ぎた。
塗料の濃度。濃すぎても薄めすぎてもX。
何故か焦って1回で塗りで決めようとした場合。
下地を良く乾燥させなかった場合。

いずれの要素もムラを引き起こしてしまう為良い結果が得られなくなります。
無理にムラを隠そうとするとその部分だけ明度が落ちてしまう事や艶が妙に出てしまう事が多々ありますので注意が必要です。

細かい部分の塗装もほぼ完了しました。最後に残した肌の部分をこれから油彩で仕上げてきます。(油彩による第一段階の影は塗装済みです。)

カモフラージュ塗装にはVAの3色を使用しています。ブライトグリーン、ロシアングリーン、ライトブラウン。

バックル類は始めタミヤエナメルのシルバーを使っていましたが扱いにくさから途中VAのアイボリーに変更しました。細かい部分は伸びの良いVAの方が適しているように思います。この際塗料の濃度には十分注意しています。(細かい部分を塗装する場合のみ2度塗りを避けるためかなり原液に近い濃い物を使用しています。)
パンツにもう少しフラット感が欲しかったのでタミヤのダークイエローを軽く吹きました。自分の場合はフラットのみのスプレーよりも薄く溶いた塗料を使用した方が使い勝手が良いように思っています。ただし色の選択は慎重にしています。お隣の下士官と明度があまりマッチしていないのがス少々気になります。フィルタリング等である程度修正はできますが、出来ればあまりいじりたくないものです...。

ベルト、、ストラップ類、ブーツは全てタミヤジャーマングレイです。